はこさんブログ
【漁火通り】
2026-03-10

函館空港から函館山方面に向かう海岸沿いの国道278号線は
通称「漁火通り」と呼ばれています。
函館山の山頂からの景色は、左右を海にはさまれたくびれた街並みが有名ですが、
右側の海岸沿いを走る道路が「漁火通り」です。
その名の通り、イカ漁の季節には夜になると多くの漁火の灯りを見ることができます。
道路沿いには、北海道三大名湯の一つである湯の川の温泉街、
温泉につかるサルで有名な熱帯植物園、
石川啄木の銅像が座る啄木小公園、お菓子で有名な六花亭、
人気回転寿司の函太郎などのレストラン、ホームセンター、スーパーなどが並び
晴れた日には津軽海峡の向こうに下北半島も見えます。
諸説ありますが、この「漁火通り」は日本で初めての自動車専用道路だったという説があります。
大正7年、北海道庁長官の免許を得て、函館市大森町から湯川に至る約延長4kmに
専用道路でバス事業を開始したのは旭自動車株式会社であった。
そのころ専用道路の法規はなかったから、
木管の敷設工事として許可を受け、そこを私道としてバスを走らせたという。
(北海道バス協会ホームページより抜粋)
大正7年創業の旭自動車株式会社は、
松風町18番地から湯川村湯尻まで、6417メートルの旅客乗合自動車の運行を始めた。
(日本始めての専用自動車道路を設定、定員6名のフォード幌型、3両、
大門前午前7時から午後6時まで1時間毎に発車、1人片道25銭)が、
昭和5年、路線を延長し同年11月1日から若松町117番地(函館駅前)-湯川間
6900メートルの延長運転を開始した。
(函館市史より抜粋)
大正時代、市内でバス会社などを経営する実業家(松岡善五郎氏)が
湯の川温泉への利便性を高めるために私道として建設したのが現在の漁火通りで
その実業家の名前から当時は「松岡道路」と呼ばれていたそうです。
6人乗りのフォード車3台を運行させ、片道1人25銭の乗車料金、
一般車両は1台1円50銭の通行料だったそうで、
自転車や徒歩の通行人からも料金を徴収していたとのこと。
当時の物価は現在の1 / 800程度だったそうなので、
現在の金額にすると乗車料金200円、通行料1200円くらいだったと考えられます。
乗車料金は少し安く感じますが、4kmとか6kmで通行料が1200円はかなり高く感じます。
(当時、車を持っている人はよほどの金持ちだったので気にしなかったのかもしれませんね)
現在、函館エリアの自動車専用道路は道央自動車道以外には、
函館新道(国道5号線バイパス) … 函館IC~七飯藤城IC 11km 2000年開通
函館新外環状道路(国道278号線) … 函館IC~函館空港IC 15km 2015年開通
函館江差自動車道(国道228号線) … 函館IC~木古内IC 34km 2003年開通
(江差まで延伸を計画も時期未定)の3つがあり、
現在建設中の北海道縦貫自動車道が完成すると函館から札幌・帯広・旭川など
道内各都市が高速道路でつながることになります。
広大な北海道では、道路整備による生活・産業での利便性向上は非常に重要な課題です。
事実、函館新外環状道路の開通で市内産業道路の渋滞は大幅に解消され、
当社臨空事業所(充填工場)からの物流効率化も大きく改善されました。
莫大なコストがかかることは事実ですが、過疎化の進展を少しでも食い止めるためにも、
人々の生活を守るためにも必要な道路整備はこれからも続けてもらいたいと思います。
当社も地域の発展と市民の生活を守るため、これからも頑張ってまいります。
今後も函館酸素にご期待ください。





